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How to ハーブ
シソ葉・植物酵素・スクワレン・DHA
◆シソ葉
使用部位:葉部
歴史
蟹を食べてひどい食中毒にかかった少年が、名医に渡された青じその葉を煎じて飲んだところ、命が蘇ったことから『紫蘇』と名づけられたのです。以来、魚や蟹の毒を消すものとして重用されるようになりました。原産地は中国中南部、日本では10世紀に朝廷の内膳所で栽培されていたとの記録があります。日本でも紫蘇の歴史は古く、良時代に中国から渡来したと言われています。戦国時代の朝鮮征伐の時、加藤清正は、部下の士気の低下をこの紫蘇の入った漢方薬「香蘇散」でなおしたといいます。このような使い方は「気剤」といい、現代的な抗うつ剤のない昔は芳香のある生薬で、ウツウツとした気を紛らわせていました。
青ジソと赤ジソがありますが、薬用で「シソ」というと通常は赤ジソを指します。
適応
抗アレルギー、生活習慣病予防、老化の予防、利尿、発汗、解熱、消化促進、制吐、抗ストレス、鎮静、上気道カタル、花粉症など
特徴
「ルテオリン」とばれるシソに豊富に含まれるフラボノイドが特徴です。その他ビタミン・ミネラルが全般に豊富です。カリウム・マグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛・マンガン・銅など人体に必要なものがほとんど含まれていて、カロチンとカルシウムは野菜の中でトップクラスの含有量です。消化器や呼吸器、生殖器などの粘膜の機能を正常に保ち、発ガン物質(活性酵素など)が遺伝子を傷つける前に無毒化。カロチンには、抗ガン・抗腫瘍(良性・悪性も含めて)の効果があります。また不飽和脂肪酸の一種であるα-リノレン酸を多く含んでいます。
α-リノレン酸は、体内でEPAやDHAを合成します。葉には、ラアルデヒド、ピネン、リモネン、ペリラケトン、アルギニン、シラピオールなどを含み、防腐作用、殺菌作用、発汗、解熱、鎮咳などの風邪や花粉症などの諸症状、魚毒中毒に効果が高いことで知られています。
◆植物酵素
使用部位:果実
適応
吸収→合成→排泄という人に備わった普通の働きをスムーズに行わせることによって、健康の維持、増進、半健康状態からの回復を促します。
新陳代謝の活発化、内臓機能の強化、血液の浄化、腸内の腐敗防止、基礎体力増強
特徴
酵素の種類酵素とは、人間が体内に持っている潜在酵素(消化酵素と代謝酵素)と体外にある食物酵素があります。あらゆる生命活動の主役は酵素と言っても差し支えないほど生命維持に無くてはならない物です。すべての生命の体内で起こる化学反応はすべてこの酵素が触媒し、木の葉が紅葉するのも、食物が血となり肉となるのも、自然治癒力である悪玉活性酸素を消去するのもこの酵素の働きです。
私たちが、食べたものを消化・吸収できるのも、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、考え事をしたりするのも、すべて酵素が関係しています。また体外に存在する食物酵素の含まれた食べ物を加熱された食品と一緒に食べると、消化を助けます。
老廃物の排泄や新陳代謝の働きを活発にし腸内細菌のバランスを整え植物の分解、消化の吸収を助けます。
◆スクワレン
使用部位:肝油
歴史
サメの肝油は古くから世界各地の浴海部で万能薬として使われてきました。サメの肝油が含有する成分の強力な免疫力強化作用は、食品の中では最大とも
言われており、1900年代より、その秘密を解明する研究が続けられた結果、これまでにいくつかの有効成分とみられる物質が発見されています。
サメ肝油の食用としての歴史は、最低でも数百年は知られており、安全性が高いといえますが、含有する有用物質は強い作用を持ちますから、摂食上の注意も必要です。
適応
細胞賦活作用、免疫強化、鎮静、抗菌、浄化作用、浸透作用、髪・肌の潤い、新陳代謝サポート、疲労回復、動脈硬化予防
特徴
スクワレンは、深海に生息するサメの肝蔵に含まれる肝油の90%を占める油性物質です。海底500~1000メートルという創造を絶する過酷な世界に生きる深海鮫の生命力は、その巨大な肝臓(全体の4/1)に含まれるスクワレンの秘密にあると言われています。
不飽和炭化水素で、酸素と結合しやすい性質がありこの働きによって各臓器の機能回復を助け,特に肝臓病に対して有効で、肝機能障害のある肝細胞に酸素を送り、活力を与えると言われています。
また、表皮細胞での湿潤性、浸透性に優れているという特性は、肌を潤すだけでなく、潰瘍や炎症を起こしている胃や腸壁の改善にも適用されます。
したがって、スクワレンはすみずみの細胞に酸素を送り込む働きをしますので、 年齢と共にスクワレンの減少による「しわ」「肌荒れ」などの老化現象や酸素不足による内臓の働きの低下による血液の汚れなども改善し、細胞がイキイキと活性して新陳代謝も促進され、自然治癒力が高まります。
注意事項
まれに体質に合わない場合があるので、、体調の優れない場合は控えましょう。
持病のある場合には医師にご相談しましょう。
◆DHA
使用部位:青魚油の身
歴史
DHAが一躍脚光を浴びるようになったのは、1989年10月のニュースがきっかけでした。当時のロンドン動物園付属ナフィールド比較医学研究所のマイケル・クロフォード教授の著書「原動力」の中に、次のようなことが書かれていることを伝えてきました。「日本人の子供が欧米人の子供に比べて知能が高いのは、日本人が魚を多く食べてきたことが、その理由のひとつである。」そして、魚に含まれるDHAが注目されることになったのです。
適応
抗血栓予防、脂質異常、高血圧、記憶力・集中力向上作用、視力回復、抗炎症・抗アレルギー、抗ガン作用、強肝
特徴
サバ、サケ、ニシン、イワシ、タラ、マグロ、アンチョビ、などの魚油にはEPA(eicosapentaenoic acid)と並んで、DHA(docosahexaenoic acid)という不飽和脂肪酸が多く含まれていて特別な作用を有しています。
これら脂肪酸はomega-3(n-3)脂肪酸と呼ばれています。DHAは脳や網膜の神経機能と密接に関連しています。
DHAは血液中のトリグリセリドを下げるということで有名です。ただし、LDLコレステロールが上昇することがあります。高トリグリセリド血症は多くの場合、虚血性心臓病と密接な関係を有しています。EPAも同様の働きを持っていますが、DHAにはEPAのような血液凝固能を抑制する作用はないと考えられています。
また母乳栄養でDHAを補填した未熟児とそうでない未熟児とでは、脳の機能に差があるともいわれています。どれだけのDHAを補給すればよいかについては専門医と相談することが必要です。またDHAは免疫細胞の機能を抑制し、抗炎症作用を持っていることが示されており、自己免疫疾患やいろいろなアレルギー性疾患の制御における有用性が期待されています。その他、DHAにはガンの抑制作用や、うつ病、片頭痛を軽減させる作用などがあるとも考えられています。
注意事項
妊婦が摂取する場合、どれだけのDHAを補給すればよいかについては専門医と相談してください。
ワンポイントアドバイス
魚油は酸化しやすい為、ビタミンEの同時摂取がおすすめです。
EPAやDHAを含む魚油数グラムを数ヶ月摂ると血糖値があがる場合があるといわれていますが、ビタミンEはこの血糖値の上昇を防ぐこともできるともいわれています。
2018年1月14日 10:40