How to 健康

クエン酸・鉄,銅・クロム・亜鉛



■クエン酸
歴史
クエン酸はれっきとした日本語で「枸櫞酸」(クエンサン)と書き、戦前では漢字を使っていました。英語ではCitricacidです。食酢と違って無色または白色の結晶性の粉末です。

適応    
活性酸素予防、乳酸予防、美肌効果、痛風予防、抗疲労、

特徴    
クエン酸は日常食べる梅干し(1個に0.35g のクエン酸)やレモン(1個に4gのクエン酸)に含まれている酸味のもと酸味のもとで有機酸の一種です。
身体のエネルギーを生み出すためには、特に欠かせないものです。激しい運動をすれば、当然体内のクエン酸は減ってしまいます。摂取して体内に入ったクエン酸は、その特徴である『クエン酸サイクル』がおこります。
疲労物質(乳酸)と結びつき8種類の酸に次々と変化し、またクエン酸に戻っていくという働きです。クエン酸を摂取する事で身体にたまった乳酸が次々に解消され、疲労が回復していくというわけです。
激しい運動をすれば、当然体内のクエン酸は減ってしまいます。だからこそ、この働きによって生物はエネルギーを作り、疲労物質を燃焼させるのです。
スポーツ選手が好んで摂取するのは正常な状態にしておこうとする、自然に備わった身体の知恵なのです。
また、このクエン酸をよりスムーズに吸収し、クエン酸サイクル活動を活発化するためには補酵素としてビタミンが必要です。またクエン酸やリンゴ酸などの果実酸には「キレート作用」(ミネラルを包み込む力)があり、身体に吸収されにくいミネラルを効率的に吸収するという大切な役割をしています。そのままでは体内吸収率の低いカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルの腸内での吸収力を高めてくれます。


■鉄と銅
歴史    
必須ミネラルの1つ。体内合成できない微量栄養素。

適応    
鉄は赤血球中に存在し酸素を運ぶヘモグロビンの構成要素で貧血に効果があり、銅は鉄の吸収を助けます。
痔による出血、胃潰瘍などの術後、月経のある女性、長期の下痢etc。

特徴 
・鉄
鉄は植物性で吸収率が約8%前後、動物性でも25%前後ときわめて低いために、欠乏しやすいミネラルです。 
ことに女性には欠乏が目立ちます。充分な摂取が必要です。

・銅
銅の必要性は、鉄欠乏性貧血に関連して発見されました。最初は銅欠乏性貧血として、銅の必要性が認められたのですが、後に消化管からの鉄の吸収と、一旦肝臓に貯蔵された鉄の再利用に銅が必須の成分である事が判明しています。

※含有する食品:カキ、小麦胚芽、魚類、牛肉、豚肉、香辛料etc  

 

■クロム
歴史    
クロムの歴史は比較的新しく,銅,鉄などのように古代人には知られておらず,クロムあるはクロム化合物の使用についての記述はほとんど見当らない現状です。

適応    
血中コレストロール値の減少、中性脂肪を抑制、代謝の促進、筋肉を作りしなやかで引き締まったスリムなボディーを作る、血糖値を安定させる、糖尿病や高脂血症など生活習慣病を予防、・肌荒れやニキビなどを防ぐ、美肌効果

特徴    
肝臓、腎臓、血液、脾臓に存在します。糖と脂質の代謝のため私達の身体に無くてはならない必須微量ミネラル成分です。インスリンの働きを助け血糖値を安定させる、脂肪とコレステロールの燃焼効率を向上させるなどの働きがあり、ダイエットに効果的です。つまりクロムを摂取すると、インスリンが正常に働き、脂肪が蓄積するのを減少させ、脂肪の分解代謝を促進します。
結果として体脂肪や血中コレステロール、中性脂肪を減少させます。クロムには受容体のインスリン感度を引き上げる働きがあります。この時脂肪細胞よりも筋肉細胞の感度を大きく引き上げるように作用します。つまり食べた糖質を脂肪に蓄積するのではなく、筋肉のエネルギーとして使われるようになるのです。

※所要量の目安
【成人男子】 35μg
【成人女性】 30μg
【許容上限摂取量】 250μg

注意事項    
1日の摂取量が250μgを超えない限り、副作用が発生したという報告はありません。

※含有食品:レバー、肉類、ワカメなどの海藻類、小麦胚芽など

※クロムでダイエットをする場合、より効率的にする有酸素運動としては、ウォーキング・ジョギング・水泳・エアロビクス・ダンベル運動などが良いでしょう。



■亜鉛
歴史    
必須ミネラルの1つ。体内合成できない微量栄養素。

適応    
発育障害防止、栄養失調防止、免疫活性作用、味覚障害改善、免疫力強化、
成長促進(皮膚や骨格の発育・維持)、学習能力向上(脳の機能向上)、動脈硬化予防に役立つ。

特徴    
酵母が醗酵し増殖する中に亜鉛を餌として与え、酵母亜鉛として有機化した原料を使用しています。細胞の老化を食い止める亜鉛の働きは、新しい細胞の材料(アミノ酸)を手に入れ、新陳代謝を活発にすることです。
(亜鉛は酵素・ビタミン・ホルモンの構成成分で、細胞が新しくなるDNAの分裂に使われます。)
亜鉛は毛髪、肝臓、腎臓、精巣など新陳代謝の盛んな細胞に多く含まれ、成長期の子供に不足すると発育が阻害されることが知られています。これは蛋白の代謝にかかわっている多種類の酵素に亜鉛が不可欠だからです。
舌にある味蕾細胞は絶えず生まれ変わる活発な細胞ですがその為亜鉛不足は味覚障害として表れます。
食品中の亜鉛は食品加工の中でほとんど失われ、一部の食品添加物や薬の降圧剤などは胎内の亜鉛の働きを阻害します。食生活の不十分な人や食事制限中の人は積極的に採るように心がける必要があります。

※注意事項    
アルコールを良く飲む方、糖尿病の方、男性、高齢者、V.B6を大量に採る時などに
積極的に採るようお勧めします。

※一日の所要量:10~12mg。但し一日50mg以上の摂取はお止め下さい。
※亜鉛の過剰摂取はもう一つの微量ミネラル、銅の吸収阻害を起こし、貧血や高脂血症の原因となります。
※含有する食品:カキ、うなぎetc

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